しとしとと続く雨は苦手

深まっていく夜と雨の音で

眠れずに

自分の奥底へと思考が向いてしまうから


意味のないこと( no meaning)に意味づけをしようとしたり

遣り残していることや後伸ばしにしていることに

罪悪感が湧き出てきたり


だめな自分だと

わけもなく不安に襲われて

どんどんと寝れなくなっていく

悪循環


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だいぶ前に

仕事で「コーチング」の研修にいった


和田裕美さんの公演をきいたこともあった



目にみえているもの

起こっているものを

どういう風にうけとめるか

それによって、人は変わって行く

そして、環境も変化する。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「道を歩いていたら、水溜りにはまってしまった」


ある人は

「朝からついてないな、ぬれた靴や汚れた洋服で過ごさなくちゃいけない。

一日が憂鬱だよ」と

いらいら不機嫌で会社に出勤した。

案の定、気持ちに余裕がないから

普段ならわらって許せる

同僚のちょっとしたミスや気が利かない点が

今日に限って、沢山目に付く。

なんとなく、他人にあたってしまい

仕事も雑になって、大事なデータを保存せずに消してしまった。。。。


おかげで予定外の残業をするはめになり

泣きっ面に蜂とはこんなことだよねと

悲しい気持ちで一日が終了した。



また、ある人は

「あ、だめだな。

そういえば、こないだここは大きなくぼみがあるから

雨が降ったらきをつけなくちゃって思っていたんだよね。

今日は、疲れているみたいだから

いつもより慎重にすごさなくちゃね。

朝一番から、気合入れなおせってことかな。

気をつけよーっと。」


出勤して、いつも以上に確認作業を増やして

丁寧にひとつひとつ対応してったら

意外と早く仕事が終わった。

じゃあ、疲れている体を休ませるためにも

今日は早く帰って、半身浴でもしよう。



同じできごとなのに

捕らえ方ひとつ。

心の持ち方ひとつで

流れって変わって行く。


「ポジティブシンキング」


前向きな人と後ろ向きな人

どっちと一緒にいたいかだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


運を引き寄せる人って

そんなもんかもしれない。



人が人を呼んでくるから。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


実はね。

思考の深みにはまっていって

不安定な自分も嫌いじゃなかったんだよね。


深みが深いほど、

上昇した時の

風景や人のやさしさが

まぶしいほど、きれいだったから。

泣きたくなるほど、眩しかったから。


でも、もういいやって。

とことん、自分を追い込んで。いじめて。

自分だけに興味をもっているのは。

もう、十分だよって思った。


「幸せになりたい」


なんだかふとそう思った。

自分だけが不幸だ、なんてかわいそうなんだって

哀れんで。

結局、自分に言い訳をして。

甘やかして。

環境のせいにしてみたり。


でもね。

命をうばわれるわけじゃない。

住む場所がないわけでもない。


もういいやって。

もっと自分を好きになってもいいんじゃないって。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ボジティブシンキングをやりはじめて

約2年。


いやなことは相変わらずあるけれど

それでも、小さなことでもちょっとした幸せを感じる瞬間が増えた。


飛行機で降りる際、

隣の席に座っていた人が

自分の荷物だけじゃなく

さりげなく私の荷物もおろして渡してくれた!

うれしい。

(まるで「ポリアンナ」みたいだよね)


ちょっとしたちっちゃな幸せが

ぽつぽつとあらわれる毎日。


・・・・・・でもね。(笑)

あの深みから上昇できたときにうける

圧倒的な世界の美しさや眩しさは

失われたような気がするんだ。

うん、残念なことに。


もっと濃淡が強かったはずの世界

原色の鬩ぎ合いのようだった世界が

淡い輪郭の薄いパステルカラーで存在している

そんな気がしてならない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


掌からこぼれ落ちたもの

留まったもの

新たに掴んだもの


何があったんだろうね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今の自分は前よりも好き

・・・・・だけど

あの落差の激しい輪郭がハッキリしていた

不安定な自分もいとおしいんだよ。


すべて「私」をつくるものだから


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

濃淡が濃い世界でもがいている

「あなた」へ捧げます

何ができるわけでもないけれど。